衆議院総選挙 神奈川4区候補者比較
ついに始まった第49回衆議院総選挙ですが、注目されてる神奈川4区候補者の、第一声など新聞報道から各候補の主張を比べてみました。
【早稲田夕季】
立憲民主党で2期目に挑戦の現職早稲田氏は地方議員出身ということもあり、地域の課題解決の重要性を説いています。
一方で具体案より、批判のするための主張が多くみられ、本人の具体策などはよくわからなかったです。
【山本ともひろ】
小選挙区で一度も勝利したことがない山本氏。
本来であれば比例重複が認められない自民党の規約の特例で自民党公認、比例重複で立候補までこぎつけました。
政策的には自民党、政府としての見解が、自分の主張であり自民党の政策実現のために小選挙区で当選し、政治家として認めてもらいたいと強調していました。
副防衛大臣在任中に公費でホテルに泊まって、さらに返金もしないという不祥事もあったようなので、公認、比例重複は異例の印象ですね。
【浅尾慶一郎】
参議院議員を2期、衆議院を3期勤めた浅尾慶一郎氏はキャリアとしては現在の大臣クラスの大ベテランだが今回の選挙は無所属で挑んでいます。
第一声ではコロナ対策を含め国の基本的なありかたに加え、今の政治の常識を打ち破っていかないと改革も成長もできないと主張。
1位しか当選の道がない無所属での戦いになぞらえ「永田町の偉い人に媚びず、政党の力も借りずに私が当選したならば本当に皆さんのために必要なことが言える」と主張しています。
今回はまさに背水の陣ですね。
【高谷清彦】
急遽維新からの立候補が決まった高谷氏は自民党、立憲民主党両方に対して批判し行政改革を旗印にする維新の政策を全面に出しています。
元々浅尾氏の元でスタッフとして働き浅尾派の市議会議員であったが、みんなの党時代、不祥事により突然離党してるようですね。
浅尾氏の元スタッフにも関わらず、同選挙区での出馬は不義理と思われても仕方がない印象ですね。
【大西恒樹】
自身の経歴からか「お金に縛られない生き方」を主張社会全体を大きく変えなければならないと主張しています。
具体の政策よりも社会全体を変えると言った主張が多く、具体的な政策の話は少ないように見えます。
——— ——— ——— ——— ——— ———
注目されている選挙区ですが、なぜか不祥事起こした人が多い選挙区ですね笑
クリーンで本質的な話をしてる人が当選しないとダメだと思いました。
#総選挙
#神奈川4区
#早稲田夕希
#山本ともひろ
#高谷清彦
#大西恒樹
衆議院神奈川4区における野党共闘
総選挙が近づき政党間でもさまざまな動きが出ているが、全国的にも注目されるのは野党共闘だ。
政党支持率が毎週のように発表されるが、実際の選挙では普段の政党支持率が低い野党第一党が、選挙時の全国の票を単純に並べると自民党と変わらない票を取っていたりする
共産党と立憲民主党の共闘の動きもまだ進んでない部分があるようだが、神奈川4区ではどうだろうか?
見る限り、全国的な流れが強烈に共産党と立憲民主党の共闘に動いたとしても、神奈川4区は難しい気がする。
なぜなら元々野党が強い地域を多く含むことや、国の方で共闘しても地元では単純にイデオロギーや、反自民でまとまって活動しているわけではないからだ。
特に市町村議会は、選挙が統一地方選挙からずれている市町村が4区には多いため、選挙事情という単純な理由でまとまることも簡単ではないと考える。
#総選挙
#神奈川4区
葉山町議会選挙
神奈川4区を構成する市町村の一つである葉山町(はやままちと読む)は風光明媚で御用邸があり多くの別荘が立ち並ぶ日本有数のハイソな町である。
この葉山町はこういった気候風土以外にも日本で一番女性議員比率が高い町として有名である。
2008年1月に行われた補欠選挙で女性3名、男性1名が立候補したあたりからもそれがうかがえる。
この選挙で当選した土佐洋子議員は世界で活躍したプロサーファーといういかにも葉山らしい経歴で、衆議院4区の浅尾慶一郎氏と行動を共にし初当選以来順調に票を伸ばし現在は副議長の要職にある。
神奈川県という県自体も多様性に富んでいるが、この神奈川4区はさらにそれを凝縮したような多様性に富んだ選挙区と言える。
#土佐洋子
#葉山町議会選挙
#神奈川四区
2019年4月 統一地方選挙(横浜市栄区)
ここは横浜市戸塚区から分かれた比較的新しい区である人口12万人と横浜市の18の区の中では、2番目に人数が少なく市議は3人県議は1人である。
通常1人区は自民党と民主党系の争いで昨今の流れだと自民党が勝つという選挙区が多い中、この横浜市栄区は無所属「楠梨恵子」氏が3連続当選をしているのだ。
浅尾慶一郎選挙スタッフから政治を目指した楠は1期目はみんなの党の勢いもあり当選、しかし二期目、三期目はみんなの党解党の逆風や、政党の影響を強く受ける県議会選挙で無所属で勝つという離れ技をやってのけている。
この理由の一つは楠議員が「栄区生まれ、栄区育ち」と掲げる様に地元に強い地縁を持っている点だ、保守層からの支持に加え若い女性であるという事から無党派層も取り込む、
さらに浅尾慶一郎事務所、後援会「あさお会」の強力なバックアップのもと風に頼らない選挙で勝ち続けている。
これもまた神奈川4区の大きな特徴の一つである。
#楠梨恵子 #浅尾慶一郎 #神奈川4区
2021年4月 鎌倉市議会議員選挙
みなさんこんにちは。
今日は4月に行われた鎌倉市議選について書いていきます。
鎌倉市議会は地方都市には珍しく自民党会派が必ずしも最大会派ではなく10年以上前から女性議員の比率も高い(日本一は同じく衆議院神奈川4区の葉山町)
鎌倉市議会議員選挙は毎回立候補者数が多いのも特徴で統一地方選挙とちょうど2年ずれて選挙が行われる点や有権者の投票行動がかなりの多様性を持っていることが要因と考えられる。
結果も毎回かなりユニーク(予想を完全に裏切るという意味)で今回も選挙結果は驚きの結果でが出た、自民党3人公認で1人落選者を出し、立憲民主党は公認1人に絞るも票は伸びず、市長与党も伸びず、逆の市長野党も伸びず、維新は1人の当選者も出すことはできなかった(公明、共産は順当)という展開であった。
ただこの衆議院神奈川4区にはいわゆる「浅尾党」とよばれるグループが存在する
2連ポスターや後援会の割り振りなど徹底的支援で自民党3名より多い4名を支援し(現職2新人2)4人とも当選させるという離れ業をやってのけた。
票数などは市選管のHPなどで確認できるため記さないが見事な票割りである、これは相当強固な組織力があると言わざるを得ない。
他の特徴としては女性候補に多くの票が入った、長く政治活動をしている有力な候補が何人かまさかの敗戦をし若い人間に票が入ったという特徴があるが選挙関係者にとっては浅尾慶一郎の4人擁立4人当選はかなりのインパクトだった。
2009年7月 第45回衆議院議員総選挙
空前の政権交代ブームとなった第45回衆議院議員総選挙であるが神奈川4区は全国的な民主党圧勝とは違った選挙戦となった。
小選挙区で勝利したのは民主党長島一由であるが得票率30%7万票超えで2位につけたのは浅尾慶一郎だった。
かねてより参議院から衆議院への鞍替えを民主党から何度も保留された浅尾は空前の政権交代ブームにもかかわらず
「小さな約束を守れない組織は大きな約束も守れない」
「私はこの神奈川4区の有権者と約束をした、約束を守りたい」
と民主党を離党し無所属で神奈川4区の衆議院選に臨み自民党候補を抑え2位に入った。
鎌倉、逗子、葉山、横浜市栄区と市、町、政令市と異なる3つの行政区が存在する全国でも珍しい神奈川4区で圧倒的知名度を誇る浅尾慶一郎氏が議席を得たことにより神奈川4区は地方選挙を含めさらに群雄割拠の様相を呈してゆくこととなる。
神奈川4区の歴史
みなさんこんにちは。
ちょっと短いですが、神奈川4区の歴史を書いてみました。
1996年10月 第41回衆議院議員総選挙
新進党が政権交代を目指し中選挙区から小選挙区が導入された初めての選挙で神奈川4区は大激戦となった。
当選したのは飯島忠義、次点に浅尾慶一郎、この2名が得票率20%を超え3位中島章夫、4位長島一由の2名も3万に近い票を稼ぎ出した。
後に県知事となった松沢成文が新進党時代の選挙を振り返って「あの時はとんでもない追い風だった、スタートした瞬間ゴールするくらい」と語った新党ブームですら神奈川4区は候補者乱立一騎討ちもしくは三つ巴ならば間違いなく浅尾が勝ったであろう選挙も鎌倉市議会議員から転じた無所属の長島に多くの票が入る結果となった。
このことは神奈川4区の象徴的な出来事で20年経った選挙でも鎌倉選出の県議会議員から転じた早稲田氏に多くの票が入る結果を生んでいる。